top of page

日本カッサ治療学会認定治療院「JSカッサ治療ステーション」に選出されました

​アルファ医療専門学校 非常勤講師

ごあいさつ

当院のホームページを訪問してくださり、ありがとうございます。

あんご針灸院は、現代鍼灸の方法、とくに筋膜性疼痛症候群(MPS)、トリガーポイト、深層針などを中心とした針灸院です。最先端の針灸治療をお試しください。

当院では付加価値をあげるサービスではなく、治療の研究や廉価な治療料金設定といった、患者様にとって本当に価値のある内容となることを心がけています。 

当院の現代鍼灸技術の一例

私が独自に開発した治療技術は多数あります。ここでは比較的使うことの多いものをいくつか紹介します。現代鍼灸とはどのようなものなのか、ご理解の一助となれば幸いです。なお専門的にお知りになりたい方は、当ブログ「現代医学的鍼灸」をご覧ください。

胸椎椎間関節刺針

背骨は同じような形の骨の部品(椎体)が縦にかみあって、お辞儀したり振り向いたりするとき、少しずつ椎体がずれて、このような動作ができるのようなります。後を向く時、構造的に胸部の椎体(胸椎)間は、少しずつ回旋するのに、腰椎間は回旋しないので、胸椎の最下端と腰椎の最上端間には、最も強い回旋力が作用し、この回旋を制限する椎間関節に一瞬ズレ(捻挫)が生じます。するとこの関節に付着している多裂筋が無理に伸ばされ、強い痛みを生じるようになります。これは典型的な筋筋膜症候群の一つです。しかもこの痛みが引き金となって、新たに別の場所の痛みを生ずることが分かっています。これを関連痛とよびます。多くの方は、関連痛部位に強い痛みを感じるので、そこが悪いと考えがちです。この強く感じる痛みの部位に針灸しても、あまり痛みはとれないか、一時的な痛みの改善の作用しかもたらさないのです。

正しい治療とは、もちろん椎間関節や多裂筋に対する針刺激なのです。このような部位の刺針を、背部一行(いちぎょう)刺針あるいは夾脊(きょうせき)刺針とよびます。

 

大腰筋刺針と坐骨神経ブロック点刺針

坐骨神経ブロック点とは、ペインクリニック科で開発された治療点で、殿部ほぼ中央にあります。坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニアで生じますが、今日ではヘルニアを摘出する手術する頻度は少なくなっています。というのも、手術しなくても症状は数年単位で軽くなることが明らかになってきました。症状は神経が脱出した椎間板ヘルニアで圧迫している例は少数で、大部分は神経周囲筋のものたらす筋刺激であることが明らかになってきてきました。筋緊張が坐骨神経を圧迫することが問題なので、該当筋を緩めることが重要な治療になります。

その重要治療ポイントには、腰部深部にある大腰筋でこれを緩める針を大腰筋刺針と呼びます。また殿部深部には坐骨神経が通っていますが、この神経を覆うように梨状筋があります。梨状筋緊張を緩める目的での刺針は、梨状筋刺針なのですが、習慣として坐骨神経刺針とよんでいます。

 

 

陰部神経刺針

陰部神経とは、肛門~直腸・性器周囲・大腿内側基部の知覚と運動を支配している神経です。従って、陰部神経刺針は、痔症状・慢性前立腺炎・生殖器周囲の痛みに効果があります。また脊柱管狭窄症は、骨盤深部にある内閉鎖筋が緊張することで、陰部神経が興奮して歩行障害が起こりやすくなるということが解明されつつあるので、本症にも陰部神経刺針が適応になります。

 

​仙腸関節運動針

仙腸関節とは、いわゆる骨盤の仙骨と腸骨を連結している関節で、「骨盤がずれている」というような場合、この仙腸関節がずれていることをいっています。正常な仙腸関節には数㎜のぐらつき(遊び)があります。仙腸関節は複雑な噛み合い方をしているので、ふとした動作で微小な脱臼状態になることがあり、これは仙腸関節のぐらつきが悪い意味で、消失した(ロッキングした)状態になります。立て付けの悪い雨戸を、久しぶりに戸袋から出してみたら、辷りが悪く、途中で右にも左にも動かなくなった状態になったようなものです。

仙腸関節が小さな脱臼状態になたとしても、そのこと自体は痛みを発生しません。

しかし仙腸関節の周囲の筋や靱帯が長期的に適正な力学的負荷にさらされるようになると、仙腸関節部を中心に鈍痛を生じるようになります。やがては、この部を震源地として、殿下肢の種々な部分に関連痛を生じるようになります。

このような病態に対する治療には、徒手矯正が行われていることが多いと思いますが、当院では仙腸関節運動針法を開発し、日々の治療に取り入れています。

​仙腸関節に刺針した状態で、患側股関節の屈伸運動を行わせるというものです。

​変形性股関節症における徒手矯正

軽度な変形性股関節症の痛みは、股関節を動かす筋・筋膜にの緊張によるもので、とくに股関節を開く時に使われる中殿筋の筋膜痛が痛みの正体です。ただし股関節の関節が不適合となっている場やや重度の変形性股関節症の場合、中殿筋への刺針は一時的な鎮痛作用に終わってしまいます。

当院では股関節の空間を広げ、大腿骨頭の後方へのズレを矯正する目的で、以下の図に示すような独自の徒手矯正を行い、治療効果をあげています。

安静時でも股関節が痛むようであれば、人工関節に替える手術しか治療方法はありません。人工関節の寿命はせいぜい15年間なので、鍼灸には手術までのつなぎとしての意味もあります。

bottom of page